ガールズアンドパンツァー11話 落涙しながらみてた

アニメを泣きながら見たのは初めての経験だった。

今までを振り返ってみると、自分が作品を見ながら泣くという経験をしたことがないことに気付いた。感動はしたことがある。

仲間の絆に感動したこともある、信念を貫き通し一人背負って死にゆく者の心意気に胸を震わせたこともある、ヒロインを救う主人公に憧れたこともある、物語をみていろんな感情を昂ぶらせて心を打ち震わされたことは数え切れないほどにある。

でも泣いたことはなかった。

たぶん、俺は泣ける作品の持つ感動と泣くことが直結してないのだと思う。

泣くスイッチが自分の中にあって、それが従来の作品が持つ感動では押すことが出来なかったのだろう。

ガールズアンドパンツァーに心を打たれて溢れる涙を抑えきれず、涙を零しながら見ていた。これはなんでだろうと考えていたんだけど、たぶん俺の泣くスイッチはすげーめんどくさいところにある。

俺が11話で泣いたポイント

・もくもく作戦開始時

・川の真ん中で立ち尽くして決断しかねていたみほちゃんに仲間が後押ししたとき

・生徒会チームが三度目の奇襲をかけたけど失敗に終わったとき

もくもく作戦以降はほぼ泣きながら見ていたんだけど、明確に泣かされたポイントはここだったと思う。並べてみると川のシーン以外泣くところじゃねえ。

もくもく作戦で泣いたところは左右の戦車がジグザグに走りはじめたところ。このシーンの感動したポイントは一致団結する仲間たち。

このチームは0からのスタートで今までの練習の成果が如実にあらわれていたシーンでもあった。見てたら我知らず泣いてた。陣形を崩さないように走れてたし、左右の戦車はジグザグに走ってるしで、これを完成させるまでにどれだけ練習したか考えられて泣いた。

川のシーンは言うまでもなし。自分がダメになった過去と同じ場面に遭遇したけど、今度はそれを後押ししてくれる仲間たちが出来た。ジャンプするみほちゃんは圧巻。思い出したらまた泣きそうになってきた。

大洗で光ってたのは生徒会チーム。遊撃隊を任されて相手をかき回す役目。独断専行気味のメガネさんと自由奔放な会長がいることを考えると適切なポジションと言えるけど、その役目を全うしていく彼女たちは潔い。深追いはせず出来ることだけを全うする仕事ぶりは成長を感じさせる。砲手で会長がバリバリに仕事をしてるのも決勝って感じが出ててグッとくる。

俺の涙腺は一般的なところにはないようだ。思いが成就するとか主人公が成功するとかはワリとどうでもよくて、過去から現在に繋がるものが見えたとき涙腺が刺激されるみたい。そう考えると3ヶ月待たされたのもプラスになっていた。待たされることで彼女たちが努力してきた時間をリアルに体験させられた錯覚もある。

あと、俺はがんばる女の子たちを見ると諸手を上げて応援する。

人のがんばる姿というのはどうしてあんなに美しく尊いのだろうか。過去を捨てずに背負って現在をつくりあげる彼女たちの姿には素直に感動する。

ちょこざいな理屈を全部捨て去ってやりたいこととやるべきことをやり尽くす彼女たちだから泣くほどに胸を打たれるんだろう。