同人誌『ウェブニタス』に寄稿しました
土塊さん主催の同人誌『ウェブニタス』に寄稿しました。
【サークル『文章表現研究会』参加予定】
2013年4月28日(日曜日) 幕張メッセ・超文学フリマinニコニコ超会議2(ブース:イ-38)
「超文学フリマinニコニコ超会議2」の詳細 http://bunfree.net/?chou_bun#l0
<雑誌の仕様>
名前:『ウェブニタスVol.2』
予定価格:400円
予定ページ数:約40項
予定サイズ:B5
- 【『ウェブニタス』内容紹介】
彼女は虚構に回帰する。 ――ボカロP、Dixie Flatline論
執筆者:籠原スナヲ (@suna_kago id:suna_kago)
ニコニコ動画にボーカロイドを使ったオリジナル楽曲を発表するクリエイター、いわゆる「ボカロP」であるDixie Flatlineの作家論です。執筆者は私によると批評教師スナスナと名高い籠原スナヲ氏。楽曲の性質によるボーカロイドの使い分け、前期と後期におけるボーカロイドの虚構/現実との関わり方の変化を論じます。籠原氏らしい幾何学的なエクリチュールが初音疾走ッッ!
なぜ峯岸みなみは丸刈りで謝罪することになったのか
執筆者:おりあそ(@oriaso http://oriaso.seesaa.net/)
今年2月に物議をかもしたがみんなもう忘れてるかもしれない『AKB48』峯岸みなみの坊主騒動。AKB48ファンである東京大学のセクシャリティ戦士おりあそ氏が、バッシングを怖れながらも「彼女が置かれていた立場がよく伝わっていない」として、AKB48擁護論陣を張った勇気ある論考です。実はおりあそ氏と私は、以前この問題でtwitterでガチ議論をしていて、立場が相反する。それでも理屈とデータが充実し、AKBと峯岸への思いやりを感じさせる鋭い擁護。
日常性を肯定することの意義 ~TOJIN BATTLE ROYALについて~
執筆者:Yasagon(@yasagon id:teleo)
ゼロ年代に魂を惹かれてしまった男、界隈で有名なウェブ漫画『ザ☆ルサンチマンハンター小野』のyasagon先生がヒップホップグループ『TOJIN BATTLE ROYAL』の徹底した日常性を肯定します。議論で参照する理論装置はモチロンあの人。「日常性の豊かさ」はメタ肯定的に語りえず、示されるものである。とするyasagon氏の議論は、矛盾を孕みつつTOJINを肯定する。
サイコパス白熱教室! 雑賀教授とまきしまさんと学ぶ自由論
執筆者:どかい (@dokai3 id:dokai3)
私です。アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』ではパスカル、オルテガ、フーコー、ベンサム、ウェーバーなどといった思想家からの引用が多いですが、引用された思想家などから、逆に作品世界を批評し返すという試み。正確には評論ではなくキャラ達による対話篇です。アニメアイコンが政治を語るアレな感じのテキストサイトをイメージしてもらえばアレだけど合ってる。
『たまこまーけっと』は『ガンダム』である
執筆者:グダちん (@nuryouguda id:nuryouguda)
ネット界有数のガンダムファンであり、また『たまこま』の舞台京都を故郷に持つグダちん氏による、『ガンダム』と『たまこま』の比較論。1万字を超えるアツい論考は今号最長! 背景論、映像論、声優論、日常論、そして筆者の故郷を描いてきた京アニへの想い。アニメとは。労働とは。故郷とは。日常とは。人間交差点が、ここに、ある。
琴浦さん、そんなにコシコシしちゃダメよ
執筆者:にし (@nishi51 id:hidamalar)
自身の血が噴き出す捨て身の琴浦さんディス(nishi_51氏の琴浦さん批評「あの世界は前提がおかしい」http://togetter.com/li/452235)で燃え尽きたにしさんが、灰をかき集めて「私はなぜ『琴浦さん』を肯定できないか?」を長文で書き下ろしてくれました。著者ならではの性悪説的な人間観が興味深い。
「オタク」たちの内部闘争
執筆者:古斗肇 (@kei_furuto http://dilettantish-note.cocolog-nifty.com/blog/)
もう何度目だオタク世代論!
某統計の俊英に怒られそうなのを覚悟で、古斗氏はこれまでは「オタクと外部の闘争」に焦点が偏っていたオタク論を、「オタクの内部闘争」へと視点変更し、その危機を認識する必要性を説く。いわば『ニッポン諸オタクの危機と超越論的オタク論』(フルサール)。著者の真面目さ真摯さを感じさせる、はてな民が夜、柿ピー片手に読みそうな安定感のあるテーマ。
大阪路上鍋ルポ
執筆者:ノンポリインポ (@miccamikan id:fjaiofjaof)
二月十日「ニートの日」、駅前のロータリーで行った鍋オフ。「世間常識」へのささやかなリベリオン。政治趣味の割りには刺々しさをあまり感じさせない内省的で文学的ツイートをするノンポリ氏が、反体制ノンフィクションを書き下ろしてくれました。参加者それぞれが友人や知人を誘い、殆ど初顔合わせ同士で盛り上がる半匿名的コミュニティ「国境なきナベ団」の内部レポート。
『たまこまーけっと』はなぜ売れなかったのか
執筆者:たつざわ (@tatsuzawa http://www.hyoron.org/)
『true tears』評論集、『たまこまーけっと』評論集を手がける辣腕同人誌編集者にして、推すアニメになんとなく文脈が発生する独特の鑑賞者個性を放つたつざわ氏による、『たまこま』円盤売り上げ不振の原因考察。「『たまこまーけっと』は『けいおん!』よりスカートの丈が長い」からなど、細かなところに目配せしておりユニーク。『琴浦さん』論もおまけでついてくる。
ニコニコ超会議に行く予定の人は是非お立ち寄り下さい。行く予定のなかった人は今から予定をつくりましょう。
それと寄稿はしてないのですが、隣のブースのアニメ・マンガ評論刊行会もよろしくお願いします。たまこま評論集や青い花評論集を出されているので、こちらもお立ち寄り下さい。