トップをねらえ!2 一話 雑感

トップをねらえ!2』の一話を見た。
ポイントとしては無印の否定と継承だろう。お姉さまが「努力と根性なんていらない」と言ったのが無印の否定。それに対して宇宙空間で何故か生きていて稲妻キックで敵を倒してしまうノノが無印の継承。
俺の場合『グレンラガン』を先に見て『トップをねらえ!』を見始めた。2はモロにグレンラガンの路線。これはグレンラガンが『トップをねらえ!2』の路線と言うべきか。
うーん、これも違う。
これはガイナックスの路線と言うか。簡単に故郷を捨ててしまうこととか、故郷を捨てて敵を倒すまで一話でやってしまうスピード感とかすごいGAINAXっぽい。
オリジナル作品の展開の速さは「22分14秒…また世界を縮めた…ァ!」ってセリフが聞こえてきそうなくらい。サンプルが少なすぎるから断言は出来ないけど。他作品なら三話かけるシナリオを一話でやるのがGAINAXという感じ。
故郷を簡単に捨ててるように見えるのが嫌。内心の葛藤を省くのは鬱陶しい内面が語られないというメリットはある。だから、セリフで一言「故郷を出るのは嫌だったけど」というのを入れるだけでいい。これでアニメの文法を理解してる人は、主人公の内心の葛藤を一瞬で理解しちゃう。
でも、これはキャラを記号化して単純に理解した気になるからあまりやりたくない。キャラの心情も浅くなっちゃうし、キャラを記号でしか理解しようとしなくなる。「これは記号化されたキャラだからいつも通りのキャラクター心情の理解で十分だな」と思われるリスクがある。
このあたり視聴者と脚本家が共犯関係にある。どっちもそんなことは理解してる。だから、映されないキャラ心情を理解できる情報をモチーフとかに探すし、セリフを深読みしたりする。これが安定的に行われている間はいいけど、それがなされなくなったときキャラは型に押し込められる。それが嫌。
百合とか、GAINAXの系譜とか、萌えとか、燃えとか記号化すんじゃなくてもっと♡で見ようぜ。努力と根性でアニメを見ようぜ。