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フルメタル・パニックのすゝめ

 賀東招二著作『フルメタル・パニック』シリーズを読み終えた。『フルメタル・パニック』シリーズは1998年に始まったシリーズで、12年に渡って続いた長期のシリーズだ。

ラノベ史に残る大傑作と言って間違いない作品で、近年ラノベを読み始めた人には是非読んでもらいたい作品でもある。今読んでも全く色褪せないギャグで大いに笑わせてくれながら、本筋の物語は陰影が濃く、設定が細かく、読者を唸らせるものになっている。アニメ化もされていて、制作はかの有名な京都アニメーション(『けいおん!』『氷菓』など)。京都アニメーションが手掛けた『フルメタル・パニック?ふもっふ』は『フルメタル・パニック』の外伝シリーズをアニメ化したものでギャグ・コメディを中心としたアニメになっている。特筆すべきは『フルメタル・パニック?ふもっふ』が京都アニメーションの初の制作元請け作品であること。『らき☆すた』『氷菓』で有名な武本康弘監督の初監督作であり、賀東招二武本康弘の出会いの作品であることも忘れてはならない。

後の傑作『氷菓』は監督武本康弘、脚本賀東招二によって手掛けられる。私が知る限りにおける史上最高傑作TVアニメーション氷菓』は『フルメタル・パニック』なくして生まれなかっただろう。

このような事情を鑑みるに、京都アニメーションを語る際『フルメタル・パニック』は決して外してはならない作品であることは間違いない。堀口悠紀子(『けいおん!』キャラクターデザイン・総作画監督)が動画でクレジットされていたり、『響けユーフォニアム』の美術監督鵜ノ口譲二の美術監督作品であったり、ゆかなさんの萌えを意識したような演技、『フルメタル・パニック?ふもっふ』のOPで既にカメラが回転しているなど、多様な見所と今見るからこそおもしろいところが多い。

また本編をアニメ化した『フルメタル・パニック!The Second Raid』も存在する。しかし、これは少々複雑なアニメ化で初見でいきなり見るということが少々厳しい。second Raidという名の通り京都アニメーションが手掛けたのは二期にあたるものになる。ファーストシーズンの制作はGONZO。『Fate/staynight』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』などでも見られるように一期と二期で制作スタジオが違うのはたまにある。その点を留意しておく必要があるだろう。

京都アニメーション制作のSecond Raidを視聴する際は、一期を見るか原作を読んでからが望ましい。シナリオを気にしないという場合は気にする必要もないから、とりあえず見てから決めればいいだろう。テレビでやってる映画を途中から見てもある程度楽しめるように、これもまたある程度楽しむことが出来るはずだ。おもしろいと思えば読むなり見るなりすればいいだけの話で、とりあえず見ることから始めてもらいたい。私としては『フルメタル・パニック?ふもっふ』から見ることを薦める。特に7話『やりすぎのウォークライ』は傑作。作画的にもシナリオ的にも京都アニメーションの歴史上に残る一話。ふもっふは事前知識なしで見ても楽しめるのでオススメ。ちなみに現在はdアニメストアでも配信中。