氷菓最終回 中二or詩的?

氷菓最終回について書いたアニメノートの最後の一節をあげる。ちなみにアニメノートとは各回の演出、シナリオについて気付いたことをメモしてまとめるノートのこと(今命名)。

 古来より、桜とは人を狂わせるものと言われている。奉太郎は生きびなとなったエルを見て、彼女を求める力強い情動に襲われた。これは奉太郎の省エネ主義に反するものであり「エルの表情が気になる!気になる!気になる!」と思ったのはエルの普段の言動からの影響ゆえだろう。最後のシーン、桜の下で奉太郎は自分でも思ってもみないことを口にしそうになる。それは今の奉太郎からは考えられないもので、今後の人生にも大きく影響を与えるようなものだ。狂い咲く桜に狂わされているようにも思える状況で言っていいものではなかった。だから彼はまだその言葉を言えない。

だが、エルの近くに居続けることで彼はいづれその言葉を言ってしまうかもしれない。狂い桜の前で奉太郎は揺れた。だが、彼をほんとうに狂わせるものは桜ではないかもしれない。エルこそが奉太郎にとっての狂い桜ではないだろうか…