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未確認で進行形 OP


『未確認で進行形』のアニメが終わりを迎えた。小紅のかわいさが回を重ねる毎に加速され、終盤の白夜を意識する小紅のかわいさは『けいおん』や『あいうら』に匹敵するものだった。萌えアニメとしては最高水準で個人的に歴史に残る萌えアニメだった。


「未確認で進行形」OPのイラストをじっくり見てみよう! ‐ ニコニコ動画:GINZA

このかわいい小紅たちを象徴するものはOPの写真だ。一枚の写真として完成されているカットを10秒間に圧縮して見せる。一枚でも十分に鑑賞に耐えうるものをパッパッとカットを切り替えて見せてしまう。美しい写真を1秒に満たない時間しか見せずに切り替えてしまう豪胆なOPには度肝を抜かれた。もっと見ていたいと思わされるものを見せてくれないことにはやきもきしたものの(当然一時停止して一枚一枚眺めて溜飲を下げた)、演出効果としては抜群だった。

速く切り替わることで圧縮された情報が視聴者に刻まれる。写真に切り取られた彼女たちの姿はフィクションの存在とは思えないほどに表情にあふれていて、本編とはまた違った魅力をもった”女の子”であり”女”だった。この多様な表情が、本編の彼女たちへの私たちの視線を違ったものにしてしまう。あの10秒には艶かしい現実感を伴った小紅たちの姿が写っている。週刊誌の仮想デートを想定したグラビア企画のような意図だろう。口のディティールショットや艶かしい舌のアニメーションにはエロスがあり、雪をかけてくる小紅や裸で水の中から勢いよく立ち上がっているようなを姿を背中から逆光で捉えたカットには躍動感がある。どちらも生身を感じさせキャラクターに身体性を付加している。虚構の存在として彼女たちを見るのではなく、よりリアリティのある存在として彼女たちを見ることになる。

前例があるのかは知らないがOPとしては画期的だ。OPで小紅たちの存在がより近いものになった。あれだけの作画を一秒未満の時間しか使わないのは作り手ももったいないとも思ったはずだが、それをやり遂げた作り手の剛毅さに賞賛を送りたい。また、短い時間しか使われないことがわかっていながら、素晴らしい作画をしたアニメーターの方々にも同様の賞賛を。

ただ、一つだけ不満があるのは、あの写真が販売されていないことだ。たとえOPのカットであろうとも、写真としての美しさを感じられるあの写真はファンとしては欲しいものである。是非とも販売を検討して欲しい。たとえ販売がなくともキャプを現像すればいいだけの話なのはわかっているが、これは公式で売られてほしい。OPとして非常におもしろい試みだったのは間違いなく、その証拠として写真が販売されることを願っている。