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『GANTZ』多恵を殺したのは読者たち 24巻くらいまで読んで

GANTZ』を24巻くらいまで読んだ。

いろいろ思うところはあるけど、なによりも強く思ったのは多恵を殺した(17巻くらい?で多恵が標的になったとこ)のは編集者と読者だよね。作者自身も後書きで書いてたけど、多恵はあんま可愛くない。ヒロインとしてはレイカや岸本恵と比べて数段落ちる。俺の主観の話に過ぎないが人気があるとはお世辞にも思えない。地味目のキャラが派手なキャラに勝つには一点突破の魅力があれば可能だけど、多恵は”一途”なとこ以外ないので厳しい。GANTZでは希少価値になるけど、それでレイカに勝つのも厳しい。正直、俺なんかは多恵がターゲットになったとき喜びがあった。展開のワクワク感もあったけど、それ以上に「やっとヒロインが交代してくれる」って気持ちが強かった。これについてはレイカの容姿が魅力的だったのもあるけど、作品内でのレイカの猛烈なプッシュが原因でもあるから奥浩哉さんにも責任があると言いたい。多恵がバトルに出られない以上、そこを埋める女の子としてレイカが出るのは当然(女の子が登場すると絵に華がでる)だとしても、それ以前のタイミングで扉絵にレイカが頻出させたのは何故だったのか。多恵が出番ない中で5週連続くらい扉絵グラビアみたいなのをやっていて、奥さん自身レイカ描くの楽しんでる節が感じられた。編集者としては多恵よりもかわいいヒロインにしてほしいだろうし、読者もそれを望んでいた。奥さんがレイカを描くの楽しんでいたとしたら、三者の願いは上手く合致して多恵殺害編における”多恵の感動的なフェードアウト”が実現したのではないかと邪推できる。恋人が死ぬのは王道的展開で、むしろ多恵の扱いは良かったとも捉えられるかもしれないが、読んでいるときは「上手くキレイに殺されてしまった」と考えずにはいられなかった。茶番意識が拭えなかったとでも言えばいいか。

ただ24巻時点ではヒロインに多恵ちゃんが復活しちゃってて「殺られてたえちゃん!」と思ってるので、やっぱいなくなってくれた方が良かった。一途な女の子の純愛物語なら『GANTZ』以外でお腹いっぱいなので、奥さんの絵を引き立てるためにもよりかわいいキャラのご登場を願いたい。

奥さんの絵といえば巨乳。レイカちゃんは巨乳(奇乳?)で多恵ちゃんは貧乳。これが決定的な差。目も多恵ちゃんは小さくて残念。あごの奥さん独特のラインは変わりない。斜めからのカットのとき、あごの手前のラインは柔らかく真っ直ぐ引いて、奥の線はプニッと感を出すためか少し凹ませてる。レイカと多恵の顔の差は目と髪くらいしかなくて、それだけなら多恵ちゃんが負ける決定的な要因とは成り得ない。その証拠としては多恵ちゃんとの初セックス(何巻か忘れた)を見てもらえば納得してもらえるだろう。注目は騎乗位の立てぶち抜き(ではなかったかも)のコマで多恵ちゃんも非常にいい表情をしている。決して色気を出せない娘ではない。

でも、俺の趣味かわからないが奥さんには巨乳を描いて欲しい気持ちがある。多恵ちゃんにはどこかでいなくなってもらうほうがありがたい。あの主人公には多恵ちゃんくらいが丁度いいみたいなことを後書きで奥さんは書いていて、それに反論はない。俺としては女の子可愛ければ文句ない。だが、この主人公では可愛い女の子と付き合えない。

読者のためには多恵ちゃんとはさよならするほうが幸せだが、キャラを考えるとかわいいこと付き合えない。だからたぶん、俺のような読者が多恵ちゃんが死ぬほうを重くして天秤を多恵ちゃんを殺すほうに傾けているんだろう。間接的に多恵ちゃんを殺すのに加担をしているのだろう。

それでみんな(読者、編集、漫画家)が幸せになるんだから死のうと知ったことではないという姿勢も大概だが、萌豚が行き着く先はこんなとこ。一つの選択肢だけど、結構みんな選んでたりする。影に隠れたクリミナルは読者だったり。