紫陽花に 秋冷いたる 信濃かな /杉田久女
紫陽花に 秋冷いたる 信濃かな /杉田久女
意味:紫陽花が最後の花を咲かせている高原の地信濃に、早々と秋の冷気を覚えることだ
この句がよくわからない。
- この句では、「信濃」という広い地域を示す地名と、「紫陽花」という近景と
が組み合わされている。そして古色豊かな地名である「信濃」と、鮮やかに咲
き満ちる「紫陽花」は、どちらも強烈に自己を主張しており、あたかも対立す
る主役が2人登場する芝居のように、2つの要素は火花を散らしている。
この結果として、久女の句は光と闇から構成されるのではなく、光と光によっ
て構成されているという印象を与える。読者に対して、気を休めることなく句
の隅々にまで神経を集中させることを強いるような緊張感が彼女の句にはつき
まとう。(http://www.big.or.jp/~loupe/links/jhistory/jhisajo.shtml)
こういう意味であることはわかった。しかし、疑問がある。
紫陽花の花は6~7月に咲く。そして、秋冷の季節は秋だ。秋冷という言葉があらわす時節は秋の始め頃であり、9月の終わりから10月の始めだろう。
そもそも紫陽花は夏の季語で梅雨を代表する花だ。調べてみても花を咲かせているのは8月までで秋まで咲いているというイメージが湧かない。
剪定しなければ秋まで花が咲いているものなのだろうか。しかし、それでは鮮やかに咲き満ちる紫陽花というイメージに合わない。
一つの解として、秋が現在の9月以降の時期ではなく、6月~9月だった時代というのがあるが、調べてもそれを説明しているサイトはなし。
俳句の知識がないからこれがどういうことなのかよくわからない。知ってる人、答えが思いついた人がいたら教えてくれないだろうか。